真庭市蒜山ミュージアムでは、今年もアーティストによるワークショップをはじめ、トークや対談などのイベントを開催してきました。
ワークショップは一人ひとりの自由な発想を大切にしますが、時には制作方法などを制限し、あえて不自由な状況で制作することで、本人も気づかなかった個性に気づくことができるものもあります。
一人ひとりが違うだけでなく、同じ人でも違う自分が見えてくるのがワークショップ、いえ美術鑑賞の醍醐味といえるでしょう。
では建築は? 同じ設計者でも、条件や環境が違えば違った建物になるし、条件や環境が同じでも依頼者の違いによる差は大きいでしょう。
あるいは同じ建物でも使う人が変われば、建物の個性も変わるかも。東京から移築されたGreenable Hiruzen/真庭市蒜山ミュージアムは、まさにそのような変化の好例と言えます。
今回の展覧会では、今年の蒜山ミュージアムのワークショップなどさまざまな活動を、写真や成果作品によって振り返ると同時に、条件や環境による建築の違いを軸に模型などの隈研吾建築資料を紹介します。