体験レポート

郷原漆器(ごうばらしっき)絵付け体験記

2025年6月17日

400年以上の歴史を持つ伝統工芸「郷原漆器」の絵付け体験に挑戦してきました!

体験場所は、蒜山エリアの観光拠点の一つである「GREENable HIRUZEN」や岡山県北唯一の遊園地「ジョイフルパーク」から車で約3分のところにある「郷原漆器の館」です。

中に入ると、郷原漆器の担い手として郷原漆器の館を拠点に活動されているアメリカ出身のディロング・デービッドさんに案内されて、体験室のある2階へ。ちなみにディロングさん、見た目はしっかりアメリカ人ですが、日本に住んで20年ぐらいになるらしく日本語ペッラペラです(笑)
郷原漆器の特徴などを簡単に説明していただきながら、絵付けする漆器選び。
同じように見えますが、木目や節の部分などがそれぞれ違った模様みたいになっており、自分好みの漆器が選べます。

私は絵付けがしやすいお皿の漆器を選びました。
ただ、現在の郷原漆器の定義では、素材が「ヤマグリ」に限定されているのですが、このお皿はヤマグリではないので厳密にいうと郷原漆器ではないそう...

まぁ大事なのは名前ではなく、体験を楽しむことですからね!(笑)
体験は、漆とインクを混ぜたものを使って好きなものを自由に漆器に描いていきます。
鉛筆で下書きもできるのですが、「芸術は爆発だ!」ってことで守りに入らず、下書きなしで絵付けしていきます。緊張で筆がプルプルはしとりましたが。

要所要所でディロングさんからアドバイスをいただきながら、絵付けに集中すること約1時間。

完成したのがこの蒜山三座!
個人的にうまく青から緑へのグラデーションが描けたかなと。
蒜山の体験で蒜山三座をモチーフにするのはベタ過ぎたかなと!

絵付けした漆器はこのまま箱に入れて持って帰ることが出来ますが、食器として使うには1ヶ月ほどは乾かした方が良いとのことです。
絵付け体験の後は、1階の木材の加工スペースでディロングさんから郷原漆器の歴史や漆を塗る前の木材の加工についてなど、様々なお話を聞かせていただきました。

郷原漆器の特徴として、ヤマグリという木を生木のまま削って形を作ってから乾燥させるため、乾燥の過程の中で器によっては綺麗な円ではなく歪みが出るものもあり、それが独特の味わいを生んでいます。
まさにオンリーワンの漆器ですね!

今回参加した「郷原漆器の絵付け体験」は室内での体験なので、雨の日でも関係なく楽しむことが出来ます!
毎月第2日曜日に開催されておりますので、気になる方は事前にご予約の上、ぜひご参加ください〜
 
ものづくり
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