湯原地域は、昭和19年に全国でも数少ないかじかガエルの生息地として天然記念物の地域指定を受けました。
さわやかな5月の風が吹き抜け、夕やみが迫るたそがれのころ、銀の鈴を転がしたような美しい声の合唱が聞こえてきます。
なんとも言えない美しい音色に聞きほれてしまいます。
かじかガエルは、石と同じような保護色をしています。特長は、足が長くて吸盤があり、平べったい形でオスはやせ気味、メスはふくよかです。
かじかは、河に住んでいて、鹿の鳴き声に似ていることから「河鹿」と書いて、かじかと呼びます。
好きな食べ物は、動く動物(とんぼ・カワゲラ・カゲロウ・クモ・バッタなど)であればほとんど飛びついて食べます。
鳴いているのは、オスのみです。鳴き声が美しいオスほどたくましく強いオスで、強いオスは、メスが見つけやすいような、よい場所を自分のものとして、ほかのオスを寄せつけません。
かじかは生まれた次の年から鳴き出します。陸上の生活になってから10ヶ月くらいで鳴き出し周囲に美しい声のオスがいるほど鳴き声が美しくなります。
湯原温泉街田羽根川では5月下旬頃からかじかガエルのコーラスが聞こえます。